【水没復旧作業(内部洗浄・水抜き)について】
■ 濡れてしまった直後の最優先事項
スマートフォンが水に濡れた(浸水した)場合、修理を依頼する予定の方は、まず以下の応急処置を行ってください。
● 修理依頼前にやること
- 電源をすぐ切る
- 外側の水分をタオルで拭き取る
- SIMトレイを開けて湿気を逃がす
※自然乾燥では内部の水分は抜けず、乾燥中に腐食が進行します。
● 復旧が困難になる行動
以下の行動は、修理依頼前でも故障を悪化させるため避けてください。
- 端末を振る
- ドライヤーの温風を当てる
- 「動くかどうか」試しに電源を入れる
- 充電を試す
- 乾燥剤・お米に入れて長時間放置する
※これらの行為は、内部の水分を広げたり、基板を損傷させる原因になります。
※乾燥剤は“修理に持ち込むまでの短時間の応急処置”としては問題ありませんが、長時間放置すると内部腐食が進行します。
■ 水没・水濡れ・結露が疑われる端末への対応
スマートフォンが 水没・水濡れ・内部結露 などにより浸水した、または浸水の可能性がある場合、
当店では 部品交換に入る前に必ず「内部洗浄・水抜き・乾燥作業」 を行います。
これは以下のリスクを最小限に抑えるために必要な工程です。
- 作業中のショート
- 腐食の進行
- 部品交換後の再故障
- 電源ラインやICの破損悪化
● 復旧作業の目的
復旧作業は 端末内のデータを安全にバックアップできる状態に戻すこと を目的としています。
通常使用の再開を保証するものではありません。
復旧後は、できるだけ早くバックアップを取ることを強く推奨 しています。
■ 耐水性能について
スマホの耐水性能はIP規格で評価されていますが、同じIP68でもメーカーごとに試験条件が異なります。
例
- iPhone:6m/30分
- Android:1.5m/30分
スマートフォンは『防水』ではなく、あくまで『耐水性能』です。
IP67 / IP68 などの規格は“真水・常温・静止した水”での試験結果であり、
お風呂・海水・プール・高温多湿環境での使用は想定されていません。
また、パッキンの劣化や落下・歪みなどにより 耐水性能は徐々に低下 していきます。
■ 水没・浸水が危険な理由(復旧率が時間で変わる)
水没は 時間とともに内部腐食が進行し、復旧率が低下 します。
外側が乾いて見えても内部では腐食が続き、数日〜1週間後に突然起動しなくなることがあります。
可能な限り早い段階で内部洗浄・水抜き作業を行うことが、復旧率を高める唯一の方法です。